素敵だと思うこと

だれの足跡もついていない、真新しい青白き雪景色の朝
何とてすることもない、ぼんやりとした炬燵のうたた寝
キビッと淋寒と立ち並ぶ鋭利な裸木
カサカサと竹やぶの葉づれに、立ち上るかまどの煙。
 早春の陽だまりでみつけた、草萌えの葉裏のテントウムシ
 れんげの早咲きのふたつ、みっつ
 夕方の段畑土手焼くチョロチョロの火走り、煙のにおいと
 不規則な焼け黒の模様
 鳩のうぶ毛のような芽立ちの山とうぐいすの初音。
夕立の雨ほこりのにおい
雨上がりの高い入道雲と深い空
汗の額にほんの一瞬に過ぎる緑の風
青田の上低く向きを変えて飛ぶトンボ
縁側で飛ばす幼児のシャボン玉。
 どこの家のものかわからないキンモクセイの香り
 チラチラこぼれる木漏れ陽のブロック塀で、うたた寝の猫の糸目
 逆光を背にして輝くセイタカアワダチ
 ときどき吹きはじめた風に、強く弱くおじぎをする白いコスモス。
                  .....そして
何気ないどこにでもありそうな風景が、すべて私の絵のモチーフです。



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